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ブラジルの貿易統計(輸出・輸入の内訳)

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経済発展を続けるBRICs諸国の中でも、最も謎に包まれているのがブラジルではないでしょうか?中国やインドは、安価な労働力を生かして「世界の工場」として、ロシアは近年の資源商品の高騰の恩恵を受けた経済発展、という風に一言で表すことができますが(勿論理由はそれだけではありませんが)、ブラジルに関しては地理的な遠さから日本との関係性が薄いので、いまいち発展の状況がわかりづらいのが現状です。

そこで、ブラジルの貿易状況データを分析して、その内容からブラジル経済の発展の要因を探ってみようと思います。以下のグラフは、国別状況は2004年度、貿易品目は2004年度のデータです。

やはり地理的状況から、輸出・輸入ともアメリカやEU(ヨーロッパ諸国)との貿易が盛んであることが分かります。一方で同じ南米諸国同士の貿易は、上位に名を連ねるのはアルゼンチンだけで、しかも共にと7〜8%程度と割合は低いです。経済力に乏しい南米諸国とは、地理的には近くとも経済的な繋がりはごく少数に過ぎないようです。


 
【輸出】 合計 73084(百万ドル)
1機械類 9109
2.自動車 5737
3.鉄鋼 5035
4.大豆 4290
5.肉類 4093

【輸入】 合計 50824
1.機械類 15309
2.原油 3881
3.有機化合物 2958
4.自動車 2618
5.石油製品 2165

貿易品目を見てみると、ブラジルは中国やインド等と同様の製造業・製品輸出型の貿易で利益を上げていることが分かります。しかし、ブラジルには製造業を営む上で明らかな強みがあります。それは原油自給率が約93%と「石油をほぼ自給自足できる」ことです。

BRICs諸国の原油自給率
ブラジル 中国 インド ロシア アメリカ 日本
92.8% 67.3% 27.0% 211.8% 35.5% 0.1%

確かにブラジルも原油を輸入してはいますが、その額は約2500億円に過ぎず、中国(約2兆3千億円)やインド(2兆1千億円)の10分の1程度に過ぎません。もし原油価格がさらに高騰を続ければ、中国やインドの製造業は大打撃を受けますが、ブラジルはその影響を最小限に済ませることが出来ます。

資源商品や食料価格の高騰が経済の追い風に

さらにブラジルは鉄鉱石の輸出量および埋蔵量世界一を誇ります(グラフにはないですが、鉄鉱石の輸出金額は34.6億ドル=約4000億円)。今後中国やインドで鉄鋼の需要が高まるのは確実ですから、ブラジル経済にとっては更なる追い風となりそうです。

もうひとつ付け加えるなら、ブラジルは食料もほぼ自給自足が可能です。穀物自給率は約90%、食肉自給率は100%をはるかに超えており、上記グラフのように大豆と肉類の輸出で約1兆円ほども稼げています。

これが他のBRICs諸国では、例えば穀物自給率は2002年度時点では中国(101%)、インド(92%)と統計上は足りていましたが、両国はその後も人口は急速に増えつづけており、自給するのは到底不可能になってきています。また中国では食肉の需要が急増していて、日本のように食料の大部分を輸入に頼らざるを得ない状況です。

そして食料価格も、世界的に高騰を続けています。近い将来、世界的な食糧難が来ることは確実と見られていますので、食糧を輸出に回せる食料大国・ブラジルは、それだけで中国やインドよりも優位に立っていると言えます。

 









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