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エンブラエルの企業情報と株価

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エンブラエルはブラジルに本社を構える大手航空機メーカーです。主力商品は中〜小型旅客機で、他にはブラジルの軍需産業にも関わっています。1969年に国営企業として設立、90年代初頭に経営危機に陥るものの、1994年末の民営化による経営改革で蘇り、今や売上高50億ドルを超える、ブラジルを代表する企業の一つに成長しました。2008年から日本航空でも、エンブラエル製の小型機「ERJ-170」が運行されています。

企業名 エンブラエル(EMBRAER)
現地表記 Empresa Brasileira de Aeronautica,S.A.
業種 航空機開発・軍需産業
設立 1969年
従業員数 約17000人
売上高 約55億ドル(4500億円)
時価総額
60億ドル=約5000億円
(2011年3月時点)
上場市場 ・サンパウロ証券取引所 (ボベスパ)
・ニューヨーク
ティッカー ERJ(ニューヨークADR)
 
エンブラエルの株価チャート(1年)
売上高と利益の推移
年度 売上高 純利益 一株利益
2007年 5245 564 0.76
2008年 6335 388 0.54
2009年 5466 248 0.34
※売上高、純利益の単位は百万米ドル

現在、世界の航空機市場は、ごく一部の巨大メーカーにより寡占されています。ジャンボジェット機はボーイング(アメリカ)とエアバス(欧州連合)の2社が独占しています。一方で乗客100人前後の中型旅客機は、エンブラエルとボンバルディア(カナダ)が、シェアを争っています。

日本航空機開発協会の資料によると、世界の航空旅客数は2030年までに、年率5%増加していくと予想されています。また、需要が伸びが最も大きいのは、座席数が120〜169席の中型機とされています。

世界の航空需要拡大の恩恵を受ける

中型機の需要拡大の要因は、運用コスト(主に燃費)が安いからです。旅客一人あたりの運送コストは、ジャンボジェット機の方が低コストですが、それはあくまで満席だった場合の仮定です。ジャンボ機は中型以下の機体に比べ、空席率が高くなる傾向が強いので、実際の一人当たりの運送コストは中型機の方が優位となるのです。

そして航空機製造というのは(安全性の面から)あらゆる輸送手段の中でも最も技術的に高度で、経験の蓄積が極めて重要な産業です。日本では戦前、世界的に見ても非常に高度な航空機開発の技術がありました(※注1)。しかし、第二次大戦後しばらく、連合国軍の指令で日本では航空機開発がストップされていました。日本では、その間の経験値成長がそっくり抜け落ち、ボーイングやエンブラエルなどに比べて10年分は「時代遅れ」になったとも言われます。

そのため、日本が今から航空機開発に乗り出しても、ボーイングやエンブラエルらに追いつくことは難しいと考えられています。航空機産業は、莫大な資本と、技術の積み重ねが必要で、最も新規参入が困難な業界なのです。

ゆえに、エンブラエルは今後もブラジル国内だけでなく、世界中の航空機需要増大の恩恵を受け、高い成長を続けると予想されます。エンブラエル社はブラジル国内だけでなく、米国にもADRで重複上場しています(※注2)。ADR株式は楽天証券SBI証券で購入できます。またブラジル本土の株式も、ニュース証券で取り扱っています。なお本国株とADRは、通貨単位及び連動する単元数に違いがあるだけで、株価や配当金などは理論上全く同じです。

 

※注1 ゼロ戦は当時、世界で最も高度な戦闘機だったと評価する声も多いです。
※注2 ADRとは「American Depositary Receipt」の略で、日本語に直すと「米国預託証券」と訳されます。アメリカ以外の外国企業が、アメリカの銀行に株式を預け、預かった銀行が代理して投資家に株を販売するものです。アメリカ市場に簡易的に上場できる為に外国企業のメリットは大きく、また世界中の投資家にとっても、アメリカ市場で外国株を簡単に売買できる為、双方共にメリットのある方法です。⇒ADR銘柄の投資方法

 









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