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レアル建て債券へ投資する時の注意点

BRICs辞典 > ブラジル > 国債や社債への投資

日本国内では、ネット証券を中心に、ブラジルレアル建て債券に投資できます。投資信託ではなく、ブラジルの国債やレアル建ての社債等を直接購入する方法もあります。いわゆる「生債券」という奴です。レアル建て債券のメリットは

 ・日本の債券より遙かに金利が高い
 ・円安で為替差益が見込める

という2点に集約されます。まず、日本国内の債券とは比べものにならない位、金利が高いです。例えば、SBI証券で2011年に発行された「バークレイズ発行:ブラジルレアル建社債(2014年満期)」の表面利率は、年率7.2%にもなります。日本の個人向け国債は0.5%未満、また個人投資家に人気のソフトバンク社債やSBI社債でも、利息は2%未満に過ぎません。

また、債券の償還時(若しくは途中売却時)に、為替レートが円安レアル高に進んでいれば、為替差益が見込める事も魅力です。レアルの為替レート推移を見れば分かりますが、わずか3年で50%も円安が進んだこともあります。

更に付け加えると、申し込み単元の小ささも、メリットだと言えます。ネット証券で販売されるレアル建て債券の多くは、5000レアル単位での販売ですから、日本円で25万円前後が最低投資額となります。日本国内の個人向け社債は、多くが100万円単位での申し込みですから、手軽さという意味でも、レアル建て債券の方が遙かに有利です。

デメリットも多い〜特に税金には注意!

上記のように、レアル建て債券は非常に魅力的な投資対象ですが、デメリットも多い事には注意が必要です。まず生債券の投資では、表面金利と実際の利回りは異なってきます。生債券の価格は変動する事が理由で、この辺は日本の個人向け国債とは決定的に異なる点です。表面上の利息だけでなく、必ず「利回り」という項目をチェックしましょう。それ以外にも、レアル建て債券へ投資する場合には、大きな注意点が二つあります。

 1.ブラジル政府はレアル高を抑止しようと躍起になっている
 2.外債を満期まで持てば、最も不利な税金である「雑所得として総合課税」となる

まず1つ目は、ブラジル政府は自国通貨の上昇に対して、非常に敏感になっています。レアル高が進めば輸出で不利になりますし、ブラジルはエネルギーや食料の大半を自給出来ているので、輸入品が値下がりしても、さほどメリットはありません。その為、ブラジル政府は2009年度より数回に渡り、外国人投資家のブラジル株式や債券投資に関して、税率を引き上げています。この傾向が今後も続けば、高金利であることが相殺され、投資するメリットが減少してしまいます。

そしてもう一つ、忘れてはならないのが税金です。外国債券(生債券)の投資は、基本的に「雑所得として総合課税」されることになっています。雑所得というのは、他の所得と損益通算出来ませんので、極めて不利な存在です。かつてはFX(外為証拠金取引)も雑所得扱いでしたが、2012年から株式と同様に「申告分離課税」となりました。よって2013年現在、外貨建ての生債券は、税金面では最も不利な金融商品だといえます。

外国債券に関する税金の扱い
  利付債・割引債 ゼロクーポン債
利子 20%の源泉分離課税 (利息は元々無い)
為替差益(途中売却) 非課税 譲渡所得として総合課税
為替差益(満期まで保有) 雑所得として総合課税 雑所得として総合課税

税金対策も無い訳ではありません。外国債券を満期まで保有せず、途中売却すれば、為替差益(及び価格差益)は非課税になります。しかし、途中売却すれば、受け取れる利息がそれだけ減ります(割引債の場合も、利息分は債券価格に反映されているので、結果は同じです)。満期保有と途中売却、どちらがベストな投資法なのかは、その人の税率により異なります。収入が多い人は税率も高く、総合課税されることで売却益が小さくなるので、満期になる前に売り払った方が有利かも知れません。しかしそれも、為替差益や価格差益がどの程度あるかによります。









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