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サッカー選手の移籍金も輸出品目?

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ブラジルと言って日本人が真っ先に連想するのが「サッカー」ではないでしょうか。ワールドカップで世界最多・5度の優勝を誇るサッカー大国のブラジルにとっては、サッカーは国の威信・プライドであるのと同時に、外貨を稼ぐ為の重要な「輸出品」ともなっています。

ブラジルでは、国内で約800ものプロのサッカークラブチームが存在し、約13000人ものプロの選手が登録されています。しかし、国内リーグのレベルは決して高いとはいえない状況なのです。優秀な選手は、すべからくヨーロッパのクラブチームに移籍していくからです。2006年ドイツワールドカップに臨んだブラジル代表23人の選手で見ても、国内でプレーしているのは、GK・ロジェリオ選手ら3人だけで、全て30歳以上のベテランでレギュラー(スタメン選手)とは程遠い存在です。

ブラジル国内で優れた才能を見せる選手は、若いうちからヨーロッパのクラブチームへと移籍していくのです。現在の代表の中心選手であるロナウジーニョやカカやアドリアーノ、2002年ワールドカップ優勝の立役者であったロナウドやロベカルやカフーらも、ブラジル国内リーグでの在籍はわずかで、実績をあげるとすぐにヨーロッパのビッククラブへと移籍していきました。国内とヨーロッパのクラブでは、選手の年俸が格段に違うので、どの選手もヨーロッパへの移籍を希望するのです。

そもそもブラジルのサッカー選手はほとんどが貧困層の出身で(カカだけは例外的に中産階級の出身)、貧しさから抜け出す為にサッカーに打ち込んでいって成功を勝ち取った人たちなので、待遇の良いクラブへ移籍することを咎める声はあまり聞かれないようです。

そして国内のクラブは「移籍金」を貰うかたちで、ヨーロッパのクラブへ選手を売り渡すのです。自分達のクラブとの契約期限が切れると選手は自由に移籍できるようになるが、契約期間内なら移籍先のクラブから「移籍金」が貰えるため、あえて若い内に選手を売り飛ばして、少しでも金を稼ごうとするのです。

例えばFCサントスに所属していたロビーニョが、2005年に世界でも1.2を争うビッククラブであるレアルマドリード(スペイン)に移籍した際には、移籍金は推定3000万ドル(約34億円)にものぼりました。ブラジルサッカー協会の発表によると、2005年度にブラジルから外国のクラブチームに移籍した選手は804人、移籍金の総額は約2億ドル(約220億円)にものぼるらしいです。

ここまでの規模になると、ブラジル国家にとって、サッカー選手は立派な輸出品とも言えます。その一方で国内クラブの空洞化は年々進行しており、セレソン(代表)の試合の注目度は相変わらずなものの、国内リーグの人気は低下してきているようです。

 

 







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