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中国経済の破綻で儲ける方法

BRICs辞典 > 中国 > 外貨準備高の年度別推移グラフ

中国経済は2010年代に入って、大きな曲がり角を迎えています。特に中国のシャドーバンキング問題のページで述べたように、不動産バブルが収拾不可能なレベルに陥っています。シャドーバンキングを潰そうにも、地方政府や大手金融機関が絡んでおり、また130兆円と推計される規模の大きさもあって、問題をソフトランディングさせるのは難しい状況です。

端的に言うと、中国経済の破綻(バブル崩壊)は避けられない状況です。

では、そんな中国の破綻を利用して、金儲けする投資方法は無いのでしょうか? 中国経済が崩壊すれば、当然ながら株式市場(上海・香港)も大暴落する可能性が高いです。90年代の日本や2007〜8年の米国サブプライム危機の例からも明らかなように、不動産バブルの崩壊は必ず株式市場の暴落を招いています。

中国株が暴落するなら、それで儲ける投資方法を実践するのはどうでしょう?日本国内の証券会社を利用して行える方法としては、具体的に以下の3つが考えられます。

・上海株ETF【証券コード:1309 or 1322】を空売りする
・中国H株ベアETF【証券コード:1573】を購入する
・当分投資を控え、暴落してから買付ける(逆張り投資)

まず「東証に上場している上海株ETF(1309や1322)を空売りする」という方法について。これらのETFは、中国本土株である上海総合指数と連動するものなので、上海の株価が暴落すれば利益を上げられます。しかし、空売りには保有コスト(逆日歩)が掛かる問題があります。また空売りは、利益は限定的だが、損失リスクが無限大である事も大きな問題です。また1322ETFは乖離率がとてつもなく大きいという問題も抱えています⇒上海株パンダETF(1322)の問題点

次に「中国H株ベアETF【1573】」について。ベア型ETFとは、対象となる株価指数とETFの株価が反比例する商品で、株価指数が下落すればETFの価格が上昇(=投資家が儲かる)します。しかしベア型ETFは「騰落率のマイナス倍だけ基準価格が動く」という仕組みなので、株価が小幅に上下をくり返す「ボックス相場」でも、価格が下がっていくという恐ろしい問題を抱えています。

例えば1ヶ月間、指数が上下しながらも結局はプラマイゼロで終わってたとすると、買い持ちの場合も空売りの場合も損しませんが、ベア型ETFはマイナスが出るのです。つまり以下の表ようになる訳です。

  株価上昇 株価下落 横ばい 保有コスト
通常の買い持ち 儲かる 損失 プラマイゼロ なし
空売り 損失 儲かる プラマイゼロ 掛かる
ベア型ETF 損失 儲かる 損失 掛かる

暴落待ちは安全だが機会損失のリスクがある

このように、空売りやベア型ETFは、株価がすぐに下落していかない限り、コストが掛かったり損失が出続けたりする、極めてリスクの高い投資方法なのです。結局は、中国経済が明確に崩壊が始まるまで中国株に投資せず、ハゲタカのように暴落してから安値で買いに行くのが最も安全です。

しかし暴落待ちの投資は、直接の損失リスクは低いですが、機会損失が発生する恐れがあります。中国経済が破綻するのは間違いない事でしょうが、株式市場がいつ崩壊していくかは、誰にも分かりません。本来ならとっくにシャドーバンキングも破綻しているはずなのに、金融機関が隠していたり、中国政府が延命処置を施したりして、ずるずると問題を先送りしている状況です。当然ながら、習近平政権は自分達の代だけは先送りで凌ごう(将来のことまでは知らない)というバイアスが働いているので、抜本的な改革ではなく、当面の間だけ経済が破綻しないような政策を取ろうとします。

ですから、想像以上にシャドーバンキングの崩壊が先送りされ、中国経済が延命していく可能性も十分あり得ます。中国の不動産バブル崩壊が、5年先や10年先にずれこむかも知れません。そうなると、暴落を待っているより、黙って買い持ちしていた方が得だった・・・という機会損失が発生するリスクもあるのです。

結局は、誰も未来が完璧に読めることは無いので、絶対確実に儲かる方法というのは存在しません。中国経済の破綻で儲けることは、上記の方法で理論上は可能ですが、いずれも相応のリスクを伴うという事です。

 









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