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ICICI銀行の企業情報と株価

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ICICI銀行は、インドで第2位の資産規模(最大は国営のインドステイト銀行)、民間では最大規模の銀行です。リテール業務に強みを持ち、インド経済の発展と共に業績を急激に伸ばしています。

インド企業の個別株式を外国人が買う事は規制されていますが、ICICI銀行はアメリカ市場にADRとして上場しているので、楽天証券SBI証券に口座を開けば購入することが出来ます。

※注 ADRとは「American Depositary Receipt」の略で、日本語に直すと「米国預託証券」と訳されます。アメリカ以外の外国企業が、アメリカの銀行に株式を預け、預かった銀行が代理して投資家に株を販売するものです。米ドル建てで購入する事になりますが、原理的には現地で株を買うのと同じです。⇒ADR銘柄の投資方法

正式企業名 ICICI銀行 (ICICI Bank Ltd.) 現在の株価チャート
※ADR・過去1年チャート
業種 銀行業(主にリテールバンク業務)
設立年度 1955年(1994年に民営化)
株式上場市場 国内(ムンバイ、ナショナルなど)
ニューヨーク(ADR)
近年の業績
(単位:百万ルピー)
年度 売上高 純利益
2007年 413637 31271
2008年 600530 33110
2009年 641530 34449
2010年 595997 45250
時価総額 257億米ドル(2011年3月時点)

ICICI銀行の主力業務はリテールバンキング業務です。リテールバンキングとは、小規模事業者や個人などを対象とする小口融資のことをいいます(別名マイクロファイナンス)。ICICI銀行は、住宅ローンや自動車ローンなどに加え、農村部の貧困層に対しても事業資金の融資を積極的に行っています。

米国にADRとして上場しているインドの銀行は、他にもう一行、HDFC銀行が上場しています。このHDFC銀行はICICI銀行とは対照的に、大企業や富裕層を対象としたホールセールバンキングが主力事業です。

リテールバンキング(マイクロファイナンス)の長所

一見すると、ホールセールバンキングの方が高い利益率を得られるうえに、ローンの延滞・不渡りが少なそうで、事業として旨みがありそうに思えます。しかし、だからこそ競争が激しい分野でもあり、国内の銀行に限らず、海外からも多くの金融機関が進出し、優良顧客の奪い合いが起こり、コスト競争も激しくなります。

対してリテールバンキングの方は、小口で多数の顧客を抱えるためにコストも掛かるうえ、不渡りリスクを恐れて世界的大銀行が参入してくることはありません。競争相手が少ないため、銀行側は比較的高いマージンを得やすくなります。

実は、貧困層に対する融資でも、工夫次第で不渡り率は大幅に下げられるというデータもあります。マイクロファイナンスの元祖とも言われるグラミン銀行(バングラディッシュ)の場合、不渡り率は1%台と通常の銀行と変わらないレベルです。ICICI銀行の不渡り率も1.5%程度だというデータもあります。

これは、貸し付ける貧困層の人々に対して、グループを組ませて相互扶助義務を負わせることが特徴です。農村部に住む人々は、村社会であるため横の繋がりが非常に強いです。仲間に迷惑を掛けられないといった思い、また困っている時は仲間同士で助け合うといった習慣があるため、ローンの延滞や不渡りが思いのほか少なくなるようです。

インドの農村部には2008年現在、7億人もの人々が暮らしています。現在は低所得ですが、インド経済の発展と共に彼らの所得も倍増して行くことが予想されるので、将来的には未曾有の巨大マーケットになる可能性を秘めています。貧困層に対して融資をするリテールバンク業務は、今後ますます需要が拡大することは確実ですから、ICICI銀行の業績拡大は約束されたも同然といえるのでは?

 









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