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ノリリスクニッケル〜世界最大のニッケル生産企業

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ノリリスク・ニッケル社は、ロシア最大の非鉄金属の生産企業です。その名が示すとおり、主力事業はニッケルの生産・販売で、世界トップのシェアを誇ります。同様に、レアメタル(希少金属)の一種であるパラジウムの生産でも世界シェア43%でトップ。他にも金、銅、プラチナなどの貴金属類や、コバルト、イリジウムなどのレアメタルなども生産しています。

ノリリスクニッケルは、近年の資源価格高騰の恩恵を大きく受けています。売上高・純利益共に急拡大をしていますが、注目すべきは売上高に占める純利益の割合(売上高純利益率)です。2003年は16%程度に過ぎなかった売上高純利益率が、2006年や2007年は50%前後という驚異的な水準にまで跳ね上がっています。

ヨーロッパのガス供給の大半を抑えて強気の価格設定を行い、「究極の独占企業」と言われているガスプロムでさえ、売上高純利益率は30%弱に過ぎません。業種は異なりますが、日本で売上げ・利益共にナンバーワンのトヨタ自動車は、売上高純利益率はわずか7%弱です。

同社はこれまで、アメリカのADRなど他国証券市場への上場はしていなかったので、日本から直接投資できませんでした。しかし2010年よりSBI証券でロシア株の取り扱いが始まり、個人投資家もノリリスク・ニッケル株を売買できるようになりました。そして2012年、電話取引のみだったロシア株売買がネット取引も可能となったので、より手軽に売買できます。

正式企業名 ノリリスクニッケル (Norilsk Nickel)
ティッカー(証券コード) GMKN
業種 非鉄金属・鉱業
主な事業 ニッケルやレアメタル類の採掘・精製 
株式上場市場 ロシア国内
業績
決算 売上高 伸び率 純利益
2003年12月 1594.6 +29% 264.2
2004年12月 2025.7 +14% 540.9
2005年12月 2028.4 +39% 666.3
2006年12月 3138.8 +55% 1627.6
2007年12月 3993.5 +27% 1971.4

単位は(億ルーブル)、出典:アルジゲート証券

同社は他のロシアの巨大企業と同様、政治的にも影響力の強い一部の大富豪により、株式の過半数を抑えられています。2008年には約30%の株式を所有しているミハエル・パタニン氏が代表取締役に就任したが、他の大株主との間で権力闘争があって相当もめたようです。

現在のところ、この人事で会社の経営方針が大きく変わる可能性は少なく株価に大きな影響はないようです。しかしガスプロム等と同様、一部の権力者に会社が支配される事で、将来的に株主の利益が損なわれる危険性はぬぐいきれないと言えるでしょう。

ニッケルはレアメタル用途に留まらない

ノリリスクニッケルの主力産業である「ニッケル」は、今後も世界的に需給が逼迫して、高値で推移する事が予想されます。ニッケルは分類上はレアメタルの一種ですが、その用途の多さから鉄や銅などのベースメタルに限りなく近い存在と言えます。

レアメタル類は一般的に、精製にコストが掛かる上に、電子部品など狭い用途での需要が大半なので代替技術が開発されると一気に需要が落ち込み、価格が暴落する危険性をはらんでいます。しかしニッケルの場合、ステンレス鋼などの合金としてや、スピーカーやモーターなどの磁性素材として、メッキ加工や各種触媒として等、需要の分野が多岐に渡っています。

ニッケルは耐食性が高い金属で、元来は硬貨の原料として多く使用されていました。ところが近年では、自動車や航空機の部品や、コンピュータなどの電子部品での需要が伸びています。特に充電池の分野で注目が高く、トヨタのハイブリッドカーの充電池としても採用されています。

 








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