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シベリア鉄道での旅行について

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シベリア鉄道は、首都=モスクワからロシア国内は横断し、日本海に面する極東の町=ウラジオストクまでを結ぶ、世界最長の鉄道路線です。その全長は公式(料金計算上の営業キロ数)では9298キロメートルとされますが、ウラジオストク駅の記念碑には9288キロメートルと記されていますし、資料によってまちまちな数値になっています。

シベリア鉄道の本線は、世界最大の淡水湖=バイカル湖の南岸を迂回し、中国との国境に沿うようなルートで日本海に面する極東の都市・ウラジオストクまで至ります。1984年には、シベリア鉄道のタイシェト駅からバイカル湖の北側を迂回して樺太(サハリン)対岸の町・ヴァニノまでを結ぶバイカル・アムール鉄道(バム鉄道)が開通しました。このバイカル・アムール鉄道は、別名「第二シベリア鉄道」とも呼ばれています。

また1954年からは、中国・北京から乗り入れる国際列車も週に1〜2本ほど運行されています。他にもモンゴルの首都・ウランバードルを経由する路線や、モンゴルの西にあるカザフスタンからの路線など、現在のシベリア鉄道は様々な国から国際列車が乗り入れており、沢山の旅行客に利用されています。

シベリア鉄道の前線が開通したのは1904年。建設当初は人や貨物を運ぶ純粋な鉄道として始まりましたが、日露戦争が開戦したため、軍事目的での利用に後押しされて、開通が早まったとの話もあります。

開通当初は、極東地域からモスクワを経由して欧州諸国まで10日〜2週間程度で結んでいました。これは航路の概ね半分の時間であり、また料金的にも最安の交通手段でした。ところが航空機が存在する現在では、時間的には明らかに割に合わない移動手段となってしまいました。

しかし、ソ連崩壊後の1992年よりウラジオストクへの渡航が外国人にも可能になり、シベリア鉄道は一般の外国人旅行客でも、全線を利用できるようになりました。現在では、列車好きの人などを中心に世界中から旅行観光客の押し寄せる人気の旅行スポットになっており、「シベリア鉄道」の存在自体が一種のブランドと化しています。

シベリア鉄道路線図

シベリア鉄道の料金〜ツアー旅行にすべき?

シベリア鉄道では、全ての列車がモスクワ〜ウラジオストク間全線を走っている訳ではなく、部分的に運行している列車も多いです。また前出のように、中国の北京やモンゴルのウランバードルから乗り入れしている路線も存在します。

列車 区間 所要時間など
1・2列車
(ロシア号)
モスクワ〜ウラジオストク 上り(モスクワ行き)は6泊7日、下り(ウラジオストク行き)は7泊8日。
3・4列車 北京〜モスクワ
(ウランバードル経由)
モスクワ行き5泊6日、北京行き6泊7日
5・6列車
(オケアン号)
ウラジオストク〜ハバロフスク 1泊2日
9・10列車
(バイカル号)
モスクワ〜イルクーツク 上り(モスクワ行き)3泊4日、下り(イルクーツク行き)4泊5日

ロシア号の一等車(二人部屋)で料金は約12万円〜、同二等車(4人部屋)で約7万円〜、季節によって料金は大きく変動します。食堂車が高い事で有名ですが(1食2〜3千円)、各車両に湯沸かし器が設置されており、慣れた旅行者はインスタント食品などを持ち込んで食べています。また停車駅によっては売り子がピロシキなどを売り歩いて来ますので、これを利用するのも安上がりです。

なお、車内にはシャワーは備え付けられていません。どうも交渉次第では乗務員車両のシャワー室を使わせてもらえるとの話もありますが、確実に借りられるとは限りません。途中下車しないのであれば、お風呂に入れないものだという覚悟が必要でしょう。

但し、シベリア鉄道での旅行は、旅行会社のパックツアーに申し込むのが無難です。というのも、ロシアでの観光にはビザや入出国カード及び滞在登録が必要ですが、個人旅行ではビザの支給が認可され難いなど、様々な難点があるからです(詳細はロシアの旅行(観光)ガイドのページへ)。

ツアー旅行なら、シベリア鉄道(ウラジオストク〜モスクワ)とウラジオストクまでの航空運賃(燃油サーチャージ別)が付いて、一人15万円程度からあるようです。航空運賃を考慮しても料金は高くになりますが、ビザや切符のトラブルを回避できる点を考えれば、よほど旅慣れた人以外はパックツアー旅行にすべきだと思います。

 








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