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ロシアに投資する方法

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※注 このコラムは2006年に作成されています。2008年7月にはロシア株ETFが大証に上場されましたので、リンク先のコラムも合わせてご参考下さい⇒ロシア株ETFについて

ロシア株を直接購入することは、現在の日本では困難です。一般的には、ロシア株を組み入れた投資ファンドとして購入するか、「ADR(※注)」として購入するかということになります。ちなみに、FX(外国為替証拠金取引)でロシア通貨=ルーブルを扱っている会社は、日本では無いようです。まだまだルーブルは、一人前の通貨としては見られていないようです。

まず、ファンド(投資信託)ですが、1996年設定と歴史のある「オーロラ2 東欧投資ファンド(野村證券)」や「SG ロシア東欧株ファンド(SBI証券ほか)」など、幾つか設定されてはいるのですが、全てロシア企業だけが対象ではなく、チェコ・ポーランド・トルコなどの東欧諸国も対象に含まれています。ロシア一国だけが対象では、ハイリスクだと考えられているのでしょう。

しかし東欧諸国は、旧ソ連と同様の社会主義体制を取っていた歴史があり、その経済構造はロシア経済と連動性が高いといえます。貿易も、大半がロシア相手の貿易です。つまり、これらのファンドは東欧諸国の株も取り入れてリスク分散しているように見えますが、実はあまりリスクヘッジできていないと言えます。

次にロシア企業のADR銘柄についてですが、2006年7月現在では、売買可能なのはまだ6銘柄に過ぎません。また、ロシア企業はIR情報を入手することが容易ではなく、個人ではせいぜい決算情報を入手できれば良い方でしょう。ADRで個別の銘柄を購入することは、かなりリスクの高い投資だといえます。

リスクを考えると「BRICsファンド」が最適か?

そもそもロシア株は、他のBRICs諸国に比べてリスクが高いといえます。現在のロシア経済の好景気は、その大部分が原油価格の高騰によって支えられています。つまり、この好景気は「原油高」という外的要因によるもので、企業の経済レベルが上がっている訳ではないのです。確かにロシア企業も徐々に成長してきているものの、旧ソ連時代の様々な規制や利権構造が残っており、先進国に比べると自由な経済活動は制限されていて、企業発展の妨げが多いことが足かせとなっているのです。

昨今の原油価格の高騰は、世界の投機マネーが大量に流入していることが大きな原因であり、バブル的な要素を多分に含んでいます(原油価格高騰について)。もし原油バブルが弾ければ、原油高を見込んでいるロシア経済は大きな打撃を受けるので、ロシア株は暴落する危険性が高いのです。

あくまでも筆者の個人的な見解としてですが、ロシア関連の投資を考えている人は、ADRで直接個別企業の株を買ったり、ロシア・東欧株を扱う投資ファンドを買うことはせずに、BRICs諸国を対象にした投資ファンドにすべきだと思います。そうすれば、万が一原油バブルが崩壊しても、中国・インド・ブラジルと、経済構造の異なる国の株式にも分散投資している為に、被害は少なくなります。

原油価格が暴落すれば、産油国であるロシア経済にとってはマイナスですが、石油の消費国である中国経済にはプラスに働きます。BRICsファンドにしておけば、少なくとも原油価格の変動に大きな影響は受けず、純粋な経済成長分だけ株価(ファンド価格)も上がっていくはずですから、リスクは少なくなります。証券会社は、BRICsファンドを数多く扱っていて、手数料も安いSBI証券がお奨めです。

 

※注 ADRとは「American Depositary Receipt」の略で、日本語に直すと「米国預託証券」と訳されます。アメリカ以外の外国企業が、アメリカの銀行に株式を預け、預かった銀行が代理して投資家に株を販売するものです。アメリカ市場に簡易的に上場できる為に外国企業のメリットは大きく、また世界中の投資家にとっても、アメリカ市場で外国株を簡単に売買できる為、双方共にメリットのある方法です。







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